ほのぼの苑のケア

オムツに頼らないケア

ほのぼの苑では、介護力向上の一環として「オムツ外し」に取り組んでいます。
「排泄はトイレで」を合言葉に、座位が取れる方は可能な限り、トイレ・ポータブルトイレでの排泄を行っています。

自然な排便を促すためには、下剤の使い方が関係すると言われます。
上の表はあるフロアーで昨年の6月から11月まで半年間のデータです。
多少の違いはあるものの、おおむね水分補給量が多くなるにつれて、下剤の使用量が少なくなっておく傾向を示しています。下剤の廃止に向け、水分量を増やし、乳製品を取り入れ、自然排便を促しています。

食事・口腔ケア

口腔ケアとは?

口腔内には多種多様の雑菌が棲んでおり、正しい口腔ケアを行わないと
誤嚥性肺炎などの病気にかかりやすくなってしまいます。

口腔内の清潔を保持し、同時に摂食嚥下機能を高めることで、
誤嚥性肺炎などの病気の予防につながります。

ほのぼの苑では、月1回協力歯科医の先生に口の中の状態を見ていただき、ケアの個別指導を行っております。

食事委員会の取り組み

~口腔機能を保持・改善していつまでも美味しい食事をお口から~

  • 水分の目標摂取量を1000cc ~ 2000ccに定め、毎日チェックします
  • 言語聴覚士に摂食嚥下評価を受け食事形態を見直しします
  • 状態に合わせた口腔ケア用具で、食後の口腔ケアを行います
  • 嚥下機能維持の為に食前に口腔体操を食前に行っております
  • 経管栄養の方には口腔ティッシュで口腔ケアを行います

活動ケア

理学療法士や作業療法士の指導に沿った歩行訓練やリハビリ訓練を行います。
当苑では行動制限などの身体的拘束を原則行いません。
※緊急時やむを得ない場合は、ご本人・ご家族への説明・同意を得て行います。
離床時や歩行中のおけがには予防対策・細心の注意を払っておりますが、できる限り自由で活動的な生活をお送りいただくため、 転倒などのリスクがあることをご了承ください。

また、レクリエーション活動として、各種クラブ活動やミニ運動会などのゲーム、学食やショッピング、ふるさと訪問など、利用者の方のご要望もお聞きしながら多数計画しております。

  • クラブ活動を見る
  • リハビリ員会の取り組みを見る

看護ケア

看護職員がご利用者の健康管理をしています。
当苑は、生活支援の施設ですので提供可能な医療ケアには限界がありますが、嘱託医・協力病院・協力歯科医と連携し、健やかな生活のお手伝いをさせていただきます。

  • ご利用者の健康状態を観察し、異常の早期発見に努め、病状悪化の予防につなげます。
  • 日々、バイタルチェック(体温、必要に応じて脈・血圧・酸素飽和濃度等の測定)を行います。
  • ご利用者の病院受診や通院の介助をおこないます。
  • 嘱託医診察の際の介助をおこないます。
  • ご利用者の服薬の管理をおこないます。
  • 軟膏塗布・ガーゼ交換・酸素吸入・吸痰・医師の指示のもと点滴や注射をおこないます。
  • 急変時は、応急処置・心肺蘇生措置・救急車要請と付添等の対応をおこないます。
  • 終末期のケアをおこないます。

オンコール体制を採用しています

22時以降、看護職員は不在ですが、急変時には呼出しにより駆けつけます。
嘱託医・協力病院とも24時間の連絡体制を確保しており、医師の指示のもと対応いたします。

嘱託医

  • 山本内科医院 山本嘉治医師 (南越前町東大道32-1)
  • 林病院  野尻正憲医師 (越前市府中1丁目5-7)

協力医療機関

  • 協力歯科医院
    斎藤歯科医院 (南越前町今庄76-3)

褥瘡(床ずれ)防止のための取り組み

褥瘡対策委員会は、看護職員、管理栄養士、生活相談員、各フロアの介護職員のメンバーで構成されています。
毎月1回、各委員が集まり、主に褥瘡予防に関する情報交換や研修の報告、褥瘡ができてしまった方の経過報告などを行っています。

当苑ではまず、第一に褥瘡ができないように予防に努めていますが、どんなに予防に努めていても、疾患や栄養状態などの様々な条件が重なり、褥瘡が発生してしまうことがあります。
私たちは早期発見に努め、初期段階で対処することにより、褥瘡の悪化を防いでいます。皮膚の発赤(赤くなっていること)を見つけた段階で褥瘡とみなし、見つけた瞬間からどの職員もすぐに対応できるよう「褥瘡発見時の対応マニュアル」を作成し対応の統一化を図っております。

看取りケア

当苑では、ご本人またはご家族様のご希望により、終末期のケアを行っております。
看取り介護の指針を定め、終末期ケアマニュアルに沿って、嘱託医・看護職員・介護職員・相談員等が連携し、ご本人・ご家族様のご意見・ご要望をお聞きしながらサポートさせていただきます。

その方らしく、親しい人々に見守られながら自然な死を迎えられるように、ご利用者を支えます。

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